ハーモニクス講座 

 

ギターによるハーモニクスの講座を続けたいと思います。会場は初回(2回で終了)と同じく『アトリエ根岸』で、最寄り駅はJR鶯谷、あるいは東京メトロ三ノ輪駅になります。講座の時間は13時から16時前後、受講日は、3月であれば土日のどこかにおこなう予定です。受講料は2000円です

受講希望者は参加可能な日を――できれば複数日――書いて、私のメールアドレスまで連絡をください。2回で一組となっています。出来れば、1日の受講者は最小3名、最大5名でおこないたいのですが、そうでない場合でも検討はします。以下、具体的な講座の内容を書きますが、2回目の講座は、1回目の講座の内容を理解したことが前提となっているため、単独の(2回目だけの)受講はお勧めしません。1回目は実技以外にも整数比音程――広義の純正律――の理論の基礎を説明するので、ギター奏者はもちろん、ギターを弾かない音楽家や音楽愛好家の受講も歓迎いたします(1回目を受講して興味を持っていただいたのであれば、2回目も「是非」というところです)。

 

講座内容

 

1回目:

ピタゴラス音階(の長音階)-- 完全5度(3/2)のスパイラルと、線分と整数比による、2通りの説明 -- 整数比による音程(音高)の計算

倍音

ハーモニクスを用いたギターのレギュラーチューニング-- 完全4度(4/3)とピタゴラスの長3度(81/64)-- 倍音と協和度の関係

*5リミットの純正律(狭義のジャストイントネーション)をハーモニクスで弾く-- 倍音列との関係 -- ギターによる、半音以下のベンディング(チョーキング)で、 縦の純正ダイアド(2音音程)を作る―長3度、短3度、長6度等

*ハーモニック・ポイント(ハーモニクスを出す際に、弦上で指をかるく触れるポイント)――第10ハーモニクスまで

 

2回目:

*高次のハーモニクス――第10~第16までの出し方と「裏技」

*結合音:差音と加音、およびその計算法

素数7の導入による7リミット純正律長音階ハーモニクスで弾く

ハーモニクスの弓奏

*様々な人工ハーモニクス

*開放弦(とe-bow) -- ミュートの仕方等

*etc

 

といった流れになります。

会場の都合であまり大きな音は出せません。従って、使えるギターはフラットトップやアーチトップの生ギター(鉄弦のものが望ましいです)、あるいはフルアコ等のエレキギターを生音で弾いてもらうことになります。こちらでギターを用意しているので(Kayのアーチトップ、『アトリエ根岸』のタカハタさんが所有するHarmonyのフラットトップ、レフティーのギターがあります)、ギターを所有していない方はご利用ください。

受講希望者は私(杉本)のメール・アドレス<gesubancho@gmail.com>までメールをお願いします。

質問があればお気軽にお問い合わせください。

 

会場:

【アトリエ根岸】 

台東区根岸5-5-11

Tel 080-5880-6596(タカハタ)

講座当日は12時にJR鶯谷駅南口にお迎えに上がりますので、その時受講者の方も待ち合わせか、直接会場に来る方には、場所がわかりづらいので近隣(路地入口あたり)まで来たら、私(タカハタ)まで電話いただければ案内しますので電話番号080-5880-6596をお伝えください。

 

杉本拓

 

読書備忘録 2024

『ネコがこんなにかわいくなった理由 No. 1ペットの進化の謎を解く』 黒瀬奈緒子 PHP新書 2016

『トーキョー・シンコペーション 音楽表現の現在』 沼野雄司 音楽之友社 2024

水木しげる 妖怪大百科』 水木しげる 小学館 2004

『まるごとサックスの本』 岡野秀明 青弓社 

『音楽からインド社会を知る――弟子と調査者のはざま』 寺田𠮷考 臨川書店 2016 

『なんでもやってみよう・私の写真史』 細江英公 窓社 2005

『妖怪大図鑑』 水木しげる 講談社

『「利他」の生物学』 鈴木正彦 末光隆志 中公新書 2023

『タルホフラグメント』 稲垣足穂 大和書房 1974

『日本の大転換』 中沢新一 集英社新書 2011

『問題は英国ではない、EUなのだ 21世紀の新・国家論』 エマニュエル・トッド 堀 茂樹 [訳]  文春新書 2016

パレスチナ戦争 入植者植民地主義と抵抗の百年史』 ラシード・ハーリディ― 鈴木啓之・山本健介・金城美幸 訳 法政大学出版局 2023

パレスチナ人とイスラエル 中東百年戦争の「解」を求めて』 森戸幸次 第三書館 2020 

"VOCAL Adventures"   Lauren Newton  wolke  2022

『みんなの民俗学 ヴァナキュラーってなんだ?』 島村恭則 平凡社新書 

『日本のヴァイオリン史 楽器の誕生から明治維新まで』 梶野絵奈 三松堂 2022

『東北を聴く―民謡の原点を訪ねて』 佐々木幹郎 岩波新書 2014

『古本通』 樽見博 平凡社新書 2006

ユリイカ臨時増刊 ワールド・ミュージック』 青土社 1090

稲垣足穂全詩集』 中野喜一編集 宝文館出版 1983

"THE VIOLA DA GAMBA"   Nathalie Dolmetsch   LEGARE STREET PRESS

オーウェル評論集』 ジョージ・オーウェル 小野寺健編訳 岩波文庫 1982

『アイヴスを聴いてごらんよ』 三宅はるな 筑摩書房 1977

"Room of Rumor: Tuning"   Oswald Egger  translated by Michaael Pisaro  GREEN INTEGER  2004

読書備忘録 2019-2023

2019年からはこんな本を読んでいました。

 

『大人は泣かないと思ってた』 寺地はるな 集英社 2018

『歴史的楽器の保存学』 郡司すみ(著) ロバート・L・バークレー (編集) 水嶋英治(翻訳) 音楽の友社 2001

『林檎の樹』 ジョン・ゴールズワージー 法村里絵訳

プラトーノフ作品集』 アンドレイ・プラトーノフ 原卓也訳 岩波文庫

硝子戸の中』 夏目漱石 新潮文庫

『能の見える風景』 多田富雄 藤原書店 2007

『海への沈黙 星への歩み』 ヴェルコール 河野興一・加藤周一訳 岩波文庫

『語るボルヘス』 J・L・ボルヘス 木村榮一訳 岩波文庫

『伝奇集』 J・L・ボルヘス  鼓直訳 岩波文庫

郵便配達は二度ベルを鳴らす』 ジェイムズ・M・ケイン 池田真紀子訳 光文社古典新訳文庫

『誕生日のこどもたち』 トルーマン・カポーティ 村上春樹訳 文春文庫

グレート・ギャツビー』 スコット・フィッツジェラルド 野崎孝訳 新潮文庫

シュトックハウゼンのすべて』 松平敬 アルテスパブリッシング 2019

ムッソリーニ:一イタリア人の物語』 ロマノ・ヴルピッタ ちくま学芸文庫

ジョン・ケージ 作曲家の告白』 ジョン・ケージ 大西 穣訳 アルテスパブリッシング 2019

『すべての音に祝福を ジョン・ケージ 50の言葉』 白石美雪 アルテスパブリッシング 2019

"Experimentalism Otherwise: The New York Avant-Garde and Its Limites"  Benjamin Piekut    University of California press    2011

『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』 加藤陽子 新潮文庫

日本会議の研究』 菅野 完 扶桑社新書 2016

『こうして管楽器は作られる 設計者が語る「楽器学のすすめ」』 竹内明彦 Yamaha   2019

イェルサレムアイヒマン 悪の陳腐さについての報告』 ハンナ・アーレント 大久保和郎訳 みすず書房

『わらべうたは死なず』 小出英樹 ブイツーソリューション 2018

『ボリス・ゴドゥノフ』 プーシキン 佐々木 彰訳 岩波文庫

"MUSIC, SOUND and SENSATION: A MODERN EXPOSITION"  Fritz Winkel  translated from the German by Thomas Binkley   Dover 1967

『日本史・世界史 同時代比較年表 その時世界の裏側で』 楠木誠一郎 朝日選書 2005

第一次世界大戦史 風刺画とともに見る指導者たち』 飯倉 彰 中公新書 2016

『人間はどういう動物か』 日高敏隆 ちくま学芸文庫 2013

『多数決を疑う 社会的選択理論とは何か』 坂井豊貴 岩波新書 2015

『鳥獣害 動物たちと、どう向き合うか』 祖田 修 岩波新書 2016

『日本音楽がわかる本』 千葉優子 音楽之友社 2005

ハンガリー事件と日本 一九五六年・思想史的考察』 小島亮 現代思潮社 2003

『トラクターの世界史』 藤原辰史 中公新書 2017

『まるごとアコギの本』 山田篤志 青弓社 2017

『リベラル・デモクラシーの現在――「ネオリベラル」と「イリベラル」のはざまで』 樋口陽一 岩波新書 2019

 『ゲノム編集を問う――作物からヒトまで』 石井哲也 岩波新書 2017

『表現の世界 芸術前衛たちとその思想』 松本俊夫 三一書房 1967

イスラエルユダヤ人 考察ノート』 佐藤 優 角川新書 2020

『私家版・ユダヤ文化論』 内田 樹 文藝春秋 2006

阿部薫――僕の前には誰もいなかった』 大島彰編集 文遊社 2020

プロテスタンティズム』 深井智明 中公新書 2017

プーチンロシア革命――百年の蹉跌』 遠藤良助 河出書房新社 2018

『日本の太鼓、アジアの太鼓』 山本宏子 青弓社 2002

『くらしの昭和史 昭和のくらし博物館から』 小泉和子 朝日新聞出版社 2017

ユダヤアメリカ』 立山良司 中公新書 2016

『世界を操るグローバリズムの洗脳を解く――日本人が知るべき「世界史」の真実――』 馬渕睦夫 悟空出版 2015

『日本人が誤解している東南アジア近代史』 川島博之 扶桑社新書 2020

モンスターペアレント 「親バカとバカ親は紙一重」』 諸富祥彦 アスペクト 2008

『物語 バルト三国の歴史』 志摩園子 中公新書 2004

『昭和史の本質 良心と偽善のあいだ』 保坂正康 新潮新書 2020

『現代中国 都市と農村の70年』 浜口允子 放送大学叢書 2019

ウイグル人に何がおきているのか 民族迫害の起源と現在』 福島香織 PHP新書 2019

『令和日本の敗戦――虚構の経済と蹂躙の政治を暴く』 田崎 基 ちくま新書 2020

『ルポ トランプ王国 ――もう一つのアメリカを行く』 金成隆一 岩波新書 2017

『ルポ トランプ王国2 ――ラストベルト再訪』 金成隆一 岩波新書 2019

『トラベシア Vol 5  音楽と金』 発行:鈴木並木 2020

『もうひとつの「幕末史」』 半藤一利 三笠書房 2015

『日本の戦争と宗教 1899―1945』 小川原正道 講談社選書メチエ 2014

『殺人現場は雲の上』 東野圭吾 光文社文庫 1992

『「ネイチャー」を英語で読みこなす 本物の科学英語を身につける』 竹内 薫 2003 講談社

『日本伝統音楽の研究1』 小泉文夫 音楽之友社 1953

『それでも東条英機は太平洋戦争を選んだ』 鈴木壮一 勉誠出版 2018

『日本の音階を探る』 東川清一 音楽之友社 

明治維新という過ち【改訂版】日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト』 原田伊織 毎日ワンズ 2015

『ウイルスは存在しない ~感染症の本質をリアルサイエンスで読み解く~ 上巻』 崎谷博征 ホリスティック・ライブラリー 2021

 『【戦後史の開放 1】歴史認識とは何か 日露戦争からアジア太平洋戦争まで』 細谷雄一 新潮選書 2015

『すべては朝日新聞から始まった「慰安婦問題」』 山際澄夫 WAC 2014

明治維新という名の洗脳 150年の呪縛はどう始まったのか?【新装版】』 苫米地英人 ビジネス社 2017

ファシズムの正体』 佐藤 優 インターナショナル選書 2018

真珠湾の真実 歴史修正主義者は何を隠したか』 柴山哲也 平凡社新書 2015 

朝日新聞元ソウル特派員が見た「慰安婦虚報」の真実』 前川 惠司 小学館 2014 

『これが世界と日本経済の真実だ』 高橋洋一 悟空出版 2015 

『声の世界を旅する』 増野亜子 音楽之友社 2014 

『保守思想のための39章』  西部 邁 ちくま新書 2002

蔡英文の台湾 中国と向き合う女性総統』 張 瀞文著 丸山 勝訳 2016 毎日新聞出版

『新型コロナ』 上久保靖彦 小川榮太郎 2020 WAC

馬渕睦夫が読み解く 2020年世界の真実――百年に一度の大変革期が始まっている』 馬渕睦夫 WAC 2019

『新・台湾の主張』 李 登輝 PHP新書 2015 

『日本の音 世界のなかの日本音楽』 小泉文夫 青土社 1977 (再読)

『リベラルの自滅「日本再発見」講座III』 馬渕睦夫 KKベストセラーズ 2017

『職業としての政治』 マックス・ヴェーバー 脇 圭平訳 岩波文庫 1980

『イラン 世界の火薬庫』 宮田律 光文社新書 2007

『私の信仰――キリスト者として行動する』 アンゲラ・メルケル フォルカー・レーシング編 松永美穂訳 新教出版社 2018

『経済と国家がわかる 国民の教養』 三橋貴明 扶桑社 2011 

『日本破滅論』 藤井聡 中野剛志 文芸新書 2012

第一次世界大戦と日本』 井上寿一 講談社現代新書 2014

『官賊と幕臣たち ~列強の日本侵略を防いだ徳川テクノクラート~』 原田伊織 毎日ワンズ 2016

『チョコレートの世界史』 武田尚子 中公新書 2010

『コロナワクチンの恐ろしさ』 高橋 徳 中村篤史 船瀬俊介 成甲書房 2021

『コロナ・ショックは世界をどう変えるか――政治・経済・社会を襲う危機』 イワン・クラステフ 山田文=訳 中央公論新社 2020

『新型コロナワクチン本当の真実』 宮坂昌之 講談社現代新書 2021

『リベラルとは何か』 田中拓道 中公新書 2020

保守主義とは何か』 宇野重規 中公新書 2016

『TPPと食料安保 韓米FTAから考える』 中村靖彦 岩波書店 2014

『農業消滅 農政の失敗がまねく国家滅亡の危機』 鈴木宣弘 平凡社新書 2022

『コメの嘘と真実 新規就農者が見た、とんでもない世界』 近正宏光 角川新書 2013

『民舞に恋して~民族舞踊を子どもたちに~』 園田洋一[著」 東京民族舞踊教育研究会[編』 新日本出版社 2015

『私たちはどこから来て、どこに行くのか』 宮台真司 幻冬舎 2014

『保守の遺言  JAP.COM衰滅の状況』 西部 邁 平凡社新書 2018

『きみも音楽家になれる』 トム・ウォルサー 福山敦夫訳 晶文社 1986

『ニック・ランドと新反動主義』 木澤左登志 SEIKANSHA SHINSHO 2019

『暗黒の啓蒙書』 ニック・ランド 序文:木澤左登志 訳:五井健太郎 講談社 2020

『世田谷代官が見た幕末の江戸』 安藤雄一郎 角川SSC新書 2013 

『「フルベッキ群像写真」と明治天皇”すり替え”説のトリック』 斎藤充功 ミリオン出版 2012

『暗殺の幕末維新史』 人坂太郎 中公新書 2020

『新装版 激動の日本近現代史1852-1941』 宮崎正弘 渡辺惣樹 ビジネス社 2020

日中戦争スターリンが仕組んだ』 鈴木壮一 勉誠出版 2018

『世界楽器入門 好きな音 嫌いな音』 郡司すみ 朝日選書 1989

『香港とは何か』 野嶋 剛 ちくま新書 2020

『楽器の科学 角笛からシンセサイザーまで』 橋本 尚 1979 講談社

『「リベラル」がうさんくさいのには理由がある』 橘玲 2016 集英社

『「社会を変えよう」といわれたら』 木下ちがや 2019 大月書店

『他人に踊らされたくないのなら、疑う力を鍛えなさい』 武田邦彦 ぶんか社 2017

『右傾化する日本政治』 中野晃一 岩波新書 2015

『東京洞窟厳選100』 中野 淳 講談社 2009

八咫烏の「超」日本史』 大加茂真也 ヒカルランド 2013

『フード左翼とフード右翼』 速水建朗 朝日選書 2013   

『君よ わが妻よ  父 石田光治少尉の手紙』 石原典子 文芸春秋 2010

『新しい左翼入門—―相克の運動史は超えられるか』 松尾 匡 講談社現代新書 2012

『神社とは何か』 新谷尚紀 講談社現代新書 2021

『「日本」を捨てよ』 苫米地英人 PHP新書 2012

『図解 世界楽器大辞典』 黒沢隆朝 雄山閣 1994

『島とクジラと女をめぐる断片』 アントニオ・タブッキ 須賀敦子 訳 河出文庫 2018

『神社のどうぶつ図鑑』 監修 茂木貞純 二見書房 2018

『新訳 星の王子さま』 アントワーヌ・サン=デグジュペリ 倉橋由美子訳 宝島社 

丸山眞男田中角栄』 佐高 信/早野 透 集英社新書 

『バカが多いのには理由がある』 橘玲 集英社 2014

ケインズを学ぶ――経済学とは何か』 根井雅弘 講談社現代新書 

『14歳からの社会学』 宮台真司 世界文化社 2008

『音楽が聴けなくなる日』 宮台真司 永田夏来 かがりはるき 集英社新書 2020

『日本の思想』 丸山真男 岩波新書 1961

『戦争と国際法を知らない日本人へ』 小室直樹 徳間書店 2022

『日本人と日本語』 宮川俊彦 角川書店 2013

『数学を使わない数学の講義』 小室直樹 WAC 2018

『国民のための戦争と平和』 小室直樹 ビジネス社 2018

『漢字と日本人』 高島俊男 文春新書 2001

亜細亜主義の顛末に学べ』 宮台真司 実践社 

言語ゲームの練習問題』 橋爪大三郎 講談社新書 

『評伝 小室直樹 (上) ——学問と酒と猫を愛した過激な天才——』 村上篤直 ミネルヴァ書房 2018

『これでいいのか、にっぽんのうた』 藍川由美 文芸新書 

『スペイン内戦』 川成 洋 講談社学術文庫 

『暗殺の近現代史』 洋泉社編集部(編者) 洋泉社 2015

公安警察の手口』 鈴木邦男 ちくま新書 2004

フランス革命についての省察』 エドマンド・バーク 二木麻里訳 光文社古典新訳文庫 

『まるごとマンドリンの本』 吉田剛士 青弓社 2022

『魂の詩人 パゾリーニ』 ニコ・ナルディー二 川本英明訳 鳥影社

『覚悟!』 西部邁/石川好 弓立社 1989 

『幕末史かく流れゆく』 中村彰彦 中央公論新社 2018

明治天皇の世界史』 倉山 満 PHP新書 2018

『幻の楽器 ヴィオラ・アルタ物語』 平野真敏也 集英社新書 2013

『「世界史と日本史」同時授業』 村山秀太郎+伊藤賀一 アーク出版 2022 

"Junk Percussion"  Roger Turner & Mari Kamada    Terra Nova Editions  2022

『哲学入門一歩手前――モノからコトへ』 廣松渉 講談社現代新書 

『世界史としての「大東亜戦争」』 細谷雄一 PHP新書 2022

『一九世紀後半における国際関係の変容と国境の形成――琉球樺太・千島・「竹島」・小笠原』 麓 慎一 山川出版社 2023

『日本の洋食――洋食から紐解く日本の歴史と文化――』 青子ゆり子 ミネルヴァ書房 2018

『創られた「日本の心」神話――「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史』 輪島祐介 光文社新書 2010

『外来食文化と日本人』 八百啓介[編]・九州外来食文化研究会 弦書房 2020

『日米戦争 最大の密約』 田中英道 育鵬社 2021

『食の文化史』 大塚 滋 吉川弘文館 

グローバリズム植民地 ニッポン あなたの知らない「半成長」と「平和主義」の恐怖』 藤井 聡 ワニブックス 

『本物の思考力を磨くための音楽学』 泉谷閑示 yamaha music media 2019

ギター講座

極めて特殊なギター講座をやります。

確かに、ギター講座(あるいはギター・レッスンのようなもの)ではあるのかもしれないが、その内容はまった予想できないものになるはず。「こんな――誰々さんのような―ギターが弾きたい」、「ギター演奏の基礎を知りたい」、「ギターで弾き語りをやってみたい」等の要望に対しては、100%とは言えないが、ほとんど答えられない内容になるだろう。裏の裏、奥の奥、つまりギターをある物体に弦が張られた原始的オブジェとして一旦とらえて、そこから音を出す――音階や音程とは何かを考える――から始める。そういう意味では、ギターを何年も弾いているという上級者も、ギターを触ったことすらないという「初心者以前」の方も、敷居の高さはそれほど変わらないのかもしれない(もちろん、経験者はギターという楽器の構造やメカニズムに関する知識があること、楽器を長年弾くことで培われた、音感、楽器の構え方や体の使い方等の面で、アドバンテージが高いことは間違いないが、それでも「初心者以前」の方も歓迎する)。

何故なら、私が伝えたいと思っている技術や知識は、「それ」が何なのかを知らずに無意識に使っていはいても(かつての私がそうであった)、恐らく99%以上のギタリストが知らないから。

具体的には、倍音の理論、ナチュラル・ハーモニクスによるチューニング、それから高次のナチュラル・ハーモニクス(まずは第10ハーモニック/倍音くらいまで)を使って、音階や旋律を弾く。ここまでが第一段階。この技術を習得すると、広範囲の音楽(ジャンル)に用いることができる。にもかかわらず、この奏法を教えている本も教則本も、インターネット動画も(今のところ)私は知らない※。知っている人がいたら是非教えて欲しい。これはとてももったいないことなのだ。

とりあえずはここまででも良いのだが、次には、例えば長音階であっても様々な音(音程)によって作れるということ――音律や旋法、それからさらに高次のナチュラル・ハーモニクス倍音)――第16倍音まで――の鳴らし方といったことを教えられると思う。

そして、その先もあるが、それを今は言わないでおこう。

 

 

YouTubeにはハーモニクス奏法を説明する動画がいくつかあったが、私が観たものでは、日本のものも、英語説明される外国のものも、5フレット、7フレット(19フレット)、12フレット上の弦に触れることで発音される――つまり第2から第4――ハーモニクスばかりで(ひとつだけ4フレット上のハーモニクスに触れるものもあった)、ナット及び指で押さえられたフレットとブリッジ間の弦のいたるところにハーモニック・ポイント(そこを軽く触れて弾くと何らかのハーモニクスが出る節のこと)があることに軽く触れるものがいくつかあっただけである。またいくつかの動画ではハーモニクス奏法にタッピング等を組み合わせた超絶技巧を披露しているものもあり、大いに関心を惹いたが、こういう技術は私の手に余るものだ。

 

 

 

①講座名:杉本拓ギター講座

②開催日時:2025年1月19日より、原則、毎月第一と第三の日曜日 13時~16時(開場12時半)。毎月のスケジュールはTwitter(X)で更新します。ご参加の方は事前予約お願いします。

③会場:台東区根岸5-5-11 アトリエ根岸 

JR鶯谷駅、東京メトロ三ノ輪駅からそれぞれ徒歩10分で、会場は路地裏にあります。わかりづらい場所にありますので、近辺までいらしたらお電話ください。但し13;00時以降は電話対応不可能ですのでよろしくお願いいたします。

④受講料:一回2000円 *恐れ入りますが、釣銭が生じないようにお願いいたします。

その他、ご予約・お問い合わせ:アトリエ根岸のTwitter(X)アカウント

@AtelierNegishi

またはメール plainsong14@gmail.com 電話 08058806596(タカハタ)までお願いいたします。

 

 

以下、杉本拓より:

予約等のお問い合わせについては、私のメール・アドレスでも受け付けます。質問もどうぞ。

gesubancho@aol.com

受講者は、会場の都合もあり限定5名です(が、ふたり決まっているので、残り3名になります)。参加者にはアコースティックギターを持参してもらうことになりますが、こちらで一名分は用意が出来ます(私/杉本が持っていきます)。その際はご連絡ください。

また、基本的に、(特に最初の数回は)ハーモニクス奏法についての講座になるので、親指を除く右手(利き手)の爪をある程度は伸ばしていただいた方が演奏はしやすく、推奨しますが、ピックでも代用は出来ます。

それでは、ご参加をお待ちしています。

 

★残り2名になりました。

★定員に達したので締め切りました。

 

 

 

 

言葉と旋律

 

「言葉と旋律」という講座をやります。

ある言葉からどのようなメロディーが導かれるのか?

歌詞に対して自由にメロディをつけることも、もちろん出来る。むしろ作り手の多くは、そうやって自由に歌――言葉をメロディーに乗せるもの――を自分は作っている、そして聴き手の多くも歌はそのように作られるものだ、と思っているのかもしれない。

人が日常で発する言葉には抑揚があり、声を大きくしたり、小さくしたりする他、音(ピッチ)の高低を伴うものもある。それらの音は自然発生的に生まれるもので、特に音高については、この音を高く、次の音を低くしよう、とはっきり意識して発音している人はまずいないだろう。音声言語としての言葉がイントネーションを決定していることが多いのである。

こうした「歌以前」と思われている声の表現の中には、私が「わらべうた」として考えているものも多い。和声進行もなく、使われる音高も少ないが(ふたつやみっつのものもある)、立派な歌である。西洋音楽史の視点では、音楽はモノフォニー(単旋律)から始まり、ポリフォニー(多声音楽)、ホモフォニー(和声音楽:単純に説明すると、現在の多くのポピュラー音楽のように、主旋律を他の声部が和声的に伴奏して進行する音楽)と進化したことになっている(その後は12音音楽、電子音楽、ムジーク・コンクレート、偶然性の音楽等が登場するが、今回の講座とはあまり関係ないので、説明は割愛する)。

上記のような進化論に従えば、わらべうたを含む単旋律音楽はもっとも単純で原始的な音楽ということになる。そうかもしれない。そうでないかもしれない。それはまあいい。しかし、私にとって単旋律音楽は、もっとも興味深い音楽の最前衛に位置している。

今回の講座は「わらべうた」から始める。サンプルは私がここ十年ほどの間、自分の生活空間の様々な場所で採集したきた歌から言葉と音の関係の考察を始めたい。ここには純粋な意味ではわらべうたとは言えない、物売りの口上等も含まれる。それから、私が小学生の時に、自分や同級生が作ったわらべうたも紹介する。 そこから先は何もきめていない。こういう講座を体系的に進めることは私にはできない。脱線や雑談も頻発するだろうし、着地点も不明な、いきあたりばったりの企画である。それでも良い、とおっしゃる猛者の方の参加をお待ちしています。

 

 

 

 

 

①講座名:杉本拓「言葉と旋律」

 

②第一回開催日時;2023/11/3(金・祝日)13:00-16:00(開場12:30)

 

③会場;台東区根岸5-5-11 アトリエ根岸

 

④受講料;1000円

 

*①最終的に何回になるか未定ですが、複数回開催予定の講座です。

 

*②12月以降は原則、毎月第一日曜日に開催予定

 

*③最寄り駅 JR鶯谷駅、東京メトロ三ノ輪駅からそれぞれ徒歩10分で会場は路地奥にあります。当日、路地入口に看板を出しておきますが、わからなかったらご案内しますのでお電話ください。但し13:00以降は電話対応不可です。よろしくお願いいたします。

 

*④恐れ入りますが、釣銭が生じないようにお願いいたします。

 

その他、

 

*講座開始前と講座終了後、会場にて飲食可です。また会場敷地内のベンチ、雨天時は会場内ロビーにて喫煙可です。

 

*お問い合わせ;アトリエ根岸のTwitter(X)アカウント @AtelierNegishi または電話で08058806596(タカハタ)までお願いいたします。

Radu MalfattiとStefan Thutのコンサート@Ftarri水道橋店

Radu MalfattiとStefan Thutのコンサートを企画しています。

楽器編成や演目はまだ未定の部分が多いので、適時アップデートします。

Ftarriのコンサートの予約はFtarriまでお願いします。あるいは知人/友人/そのほか私に連絡可能な人は予約を承ります。

http://www.ftarri.com/suidobashi/

 

9月22日(日)

Radu Malfatti + Suidobashi Chamber Ensemble

19:30開場

20:00開演

予約:2500円

当日:3000円

Radu Malfatti(バス・ハモニカ

池田若菜(フルート)

池田陽子(ヴァイオリン、ヴィオラ

大蔵雅彦クラリネット

杉本拓(ギター)

内藤彩(バスーン

Radu Malfattiによる作曲作品を作曲者と共に演奏。

 

9月27日(金)

Stefan Thut + Radu Malfatti + 佐伯美波 + Suidobashi Chamber Ensemble

19:30開場

20:00開演

予約:2500円

当日:3000円

Stefan Thut(チェロ)

Radu Malfatti(バス・ハモニカ

佐伯美波(ヴォイス)

池田若菜(フルート)

池田陽子(ヴァイオリン、ヴィオラ

大蔵雅彦クラリネット

杉本拓(ギター)

内藤彩(バスーン

佐伯美波のヴォイスをフィーチャーしたamidist等、Stefan Thutの作曲作品の演奏。

 

9月28日(土)

Radu Malfatti + Stefan Thut

19:30開場

20:00開演

予約:2200円

当日:2500円

Radu Malfatti(バス・ハモニカ

Stefan Thut(チェロ)

それぞれのソロとデュオ

 

9月29日(日)

Radu Malfatti + Stefan Thut + 杉本拓 + 佐伯美波

19:30開場

20:00開演

予約:2200円

当日:2500円

Radu Malfatti(バス・ハモニカ

Stefan Thut(チェロ)

杉本拓(ギター)

佐伯美波(ヴォイス)

杉本の曲をThut、佐伯、杉本のトリオで演奏すること以外、内容は今のところ未定。

 

10月3日(木)

Stefan Thut + 池田若菜 + 岡田拓朗

20:00開場

20:30開演

前売り:2000円

当日:2500円

Stefan Thut(チェロ)

池田若菜(フルート)

岡田拓朗(ギター)

演奏曲目
・afar (Stefan Thut , 池田若菜)
・FL-part D,E (池田若菜, Stefan Thut, 岡田拓郎)
 

 

黒坂麻衣さん

黒坂麻衣さんが亡くなりました。7日のことです。信じられなかった。でも受け入れるしかないとも思いました。とても苦しかったです。あの時こうすればよかった、ああすればよかったばかりが頭をよぎりました。麻衣さんが帰ってくるわけでもないのに。後悔です。先ほど麻衣さんのお母様からメッセージがきました。そして私が告知をすることを承諾してもらいました。私は麻衣さんを深く愛していました。私は彼女の恋人でしたから。少なくとも私自身はそう思っています。正直に彼女は色々な問題を抱えていて、私としても大変だったけど… しかし、それでもそれに勝る喜びが常にあった。麻衣さんは素晴らしい人だった。彼女は私を感動させてくれたし、とても聡明な意見をくれて救われたことが何度もある。今私はとても苦しいですが、彼女に出会わなければ良かったなんて決して思えない。とても幸せな日々だった。感謝しかない。幸福と笑いがあった。楽しかった。同じ芸術家として色んなことを話した。そういった想いは時がたつにつれ、ひょっとしたら薄まるかもしれない。でも消えることはないでしょう。今のこの苦しみを超えて私は立ち直ります

 

 ずっと固形物が喉を通らなかったが、今日やっとまともな食事をすることができた。といっても立ち食いそばですが。そういえば麻衣さんと最後に一緒に食べたのも立ち食いそばでした。先日友人と会い「麻衣さんは荒んでいた杉本さんを救うために現れて、その役目を果たして去って行ったのでは?そんな感じがする。杉本さんは変わったから」というようなことを言われました。確かにそうだとしか思えない。そう思わないとやっていけない。亡くなる数日前に彼女は私の今度リリースされるCDのために絵を仕上げてくれました。彼女が去っていった悲しみを超えて私は生きなければいけない。そしてその生き方も変えなければ。自分の仕事に全力で挑もう。ここ何日かはずっとそういうことを考えてきました。出会う前から麻衣さんの描く絵にとても惹かれていました。彼女の絵には極めて非凡なものがあった。私にはそれがよくわかります。それを研ぎ澄ましていけばなにかとんでもない作品が出来たかもしれない。しかし、それは危険な賭けだったかもしれません。芸術家の人生とは、生き方とは何によって決まるのか?私は、長く生きることでも、作品の数でも、もしかしたら成し遂げたことによって決まるのでもない気がしてなりません。可能性の追求が出来たか、だと強く思うのです。作品は可能性の追求の過程で生まれる派生物なのではないのでしょうか?もちろんそこにはこの追求の痕跡があり、それを通してなにかが受け継がれていく。過程だけがすべてなのです。私は麻衣さんと一緒の現実の幸福も求めていた。だがそれは極めて難しかったと思います。私と麻衣さんとの時間はふたりの社会不適合者(芸術家)による可能性の追求の旅のようなものでした。出会いも必然だったと思います。全てが運命だったのでしょう。

 

無茶苦茶な旅だったけど、とても楽しかったよ、麻衣。私のダメ人間ぶり、社会不適合者ぶりはこれからも変わらないかもしれない。でも、あなたからバトンタッチされたもの、そして自分の理想は決してなくさないよ。I was really happy to have met you.

 

思ったことをすべて書いたように思います。