2009-01-01から1年間の記事一覧

HIRTH FROM EARTH

ハース・マルティネスの"HIRTH FROM EARTH"を最初に聴いたのはいつだったか。80年代の終わりか、90年代の初めの頃だったか、もう20年もたつのか。 かつてはレコードも持っていたが、貧乏のために売り払って久しい。でも、好きだったので、人にCDを借り…

告知、その他

昨日はクリスマス・イヴだったんですね。そんなこととは知らず、家でテンギス・アブラゼの『懺悔』を観てました。いや、これは何というか、こたえる作品ですね。これを見た後で、今まで封印してきたある事柄について書こうかなという気になってきましたよ。 …

書き込み

昨日まで全く無視してた。何をかって?書き込みです。『かくれた次元』には前の所有者による書き込みがあった。今日何気なくそれを読んでみたら、けっこう面白いなぁ! <期待してます> <マタアすぐこの話になる> <フーン、ひとつ勉強になった> <あり…

近況

最近は、用事がなければ外にです、家で『下北沢百景』の執筆。コレに関することが頭の中の約50パーセントをしめている。なんとか年内中に書き上げて、別の仕事にかかれるようにしなければならない。 実は、来年ロック・アルバムを制作しようと思っている。…

徳ちゃん

徳ちゃんは一見真面目な好青年に見える。しかし彼を知るものにとっては、その「真面目さ」は何か変態的なものに写る(のではないか?)。彼は勉強家で、読書家で、楽器の練習もきちんとやっている。収入も安定しているし、まさに文句のつけられない好青年!…

『下北沢百景』

『下北沢百景』という本を計画中である。共同執筆者は飯田克明と呉一郎。飯田さんは詩人で、たまに絵描きで、ボヤキ屋で、下北沢一番街の小さな居酒屋(と行って良いのかな)『第二休憩所』のマスターでもある。知り合ってまだ5〜6年だが、ここ数年は夜の…

短編集

*“天狗と狐”で影絵をやっている後遺症か、やたらと日常の光と影が気になる。つい見とれてしまう。特に木の葉が揺らめく様の美しいこと。それを見ながら神社の階段を下っている時は、ソクーロフの映画の登場人物になった気分だった。*『じゃりん子チエ』(…

つい調子にのって

『キリング・フィールド』まで観てしまいました。 それはそうと、やっと『さりとて2』の録音が今日終わりました。宇波拓さんに録っていただきました。前回よりさらに調性の世界に踏み出しております(そうでないのもありますが)。 思えば、この一週間は変…

天狗と狐 その他

明日(24日)と27日は天狗と狐のコンサートです。 24日の方は中尾勘二さんをお迎えしてオーケストラ編成(?)でやります。 果たしてどのようなものになるのか!? 中尾さんには以前“天狗と狐”の8ミリでの撮影をお願いしたことがありまして、その時に…

雑感

吉田健一訳の『ラフォルグ抄』を古本屋で買った。ジュール・ラフォルグは月とピエロの詩人と言われているが、そればかりではなく、SFのようなコスミックな爆発感があって、私は大好きなのであるが、『ラフォルグ抄』に収められているモノは少し様子が違う…

色々

溝口健二の『山椒大夫』と『雨月物語』をDVDで観た。どうも溝口映画はオーセンティックで苦手だったんですが、私も歳をとったせいか、素直に受け入れることができるようになった。しかし、まあ、美しいですね。こういう映画はもう望めないでしょうね。技術的…

聖アントニウスの誘惑

「聖アントニウスの誘惑」とはアントワン(ボイガー)が言ったジョーク。だがどういったコンテクストで言われたかは忘れてしまった。なので、どういう意味でジョークなのかは分からない。ただジョークとして言ったということは覚えている。 2年前、ヴァンデ…

明日

明日(10月28日)は「水曜日のハイツ」を休みます。『特捜最前線』が面白い。当時は弟が大ファンでよく観ていたのを思い出す。その慧眼に敬服せざるをえない。脚本、演出、役者の演技、どれもがありきたりでない。特に大滝秀治が秀逸。実に独創的な演技…

告知色々 私とジャズ

明日は↓ループライン・スギモト・シリーズ vol.1 2009年10月23日(金) 19:30開場 20:00開演 2000yen + drink order 杉本拓(ギター) 秋山徹次(ギター) 作曲:杉本拓 千駄ヶ谷ループライン http://loop-line.jp/ 前に少しロックぽくなるかもと書…

captain and me

まずは宣伝から。スギモト・シリーズとしましたが、企画内容に一貫性はありません。ただ私が企画するコンサートのシリーズというだけの意味です。2〜3週間に一回くらいやろうと思っているのですが、果たして集客はだいじょうぶなんだろうか?!平均6人とか…

ギンナン師

たまには日記らしいものを書こう。 この前、「水曜日のハイツ」のつまみに良いんじゃないかと思ってギンナンを拾いにいった。原価只だし。いくつかあるスポットの内のふたつに早速赴いたんだが、どちらの現場にも同業者がいました。平日の昼間からギンナンを…

「ランダム」について 1

実験音楽の世界で、最近は特に、ランダムな音とかランダムな音の配置がどうのこうのということがよく言われている。何年か前までは、私のやっているような音楽に対して、よくそのような形容がなされていた。では一体ランダムな音というのはどんなものなんだ…

私は寝るのは大好きだが、見る夢は悪夢が多い。そしてすぐ忘れる。しかし、今朝の夢は良く憶えている。しかも悪夢と言う感じではなかった。ペーソスの漂う演出がなされていたのだ。私は旅に出ようとしていた。グーグル・マップかなんかで、目的地を調べてい…

sekundenklänge (some sounds, just seconds)

"sekundenklänge"はAntoine Beuger(アントワン・ボイガー)による、ギターやハープ等の弦楽器、ピアノ、マリンバ等の音が減衰する楽器のための作曲作品。全50ページだが、好きな順番でやってよいし、演奏するページ数も自由。私はこれまで4回ほど人前で…

観客数の問題 最終回(たぶん)

この前のソロのコンサートもお客さん2人でした。しかし、人間のなれというのは恐ろしいもので、もうそれが当たり前の状況として受け入れられるようになった。冷静に考えてみれば、こういうわけの分からない、しかも退屈な音楽に人が集まるわけないだろう、…

パンダコパンダ

昨日の続きは書かないで別の話。 良いという評判を聞いていながら今まで観ずに過ごしてきた『パンダコパンダ』をついに観た。これ本当に素晴らしい作品じゃないですか。特に『雨ふりサーカス』が気に入った(2回観てしまいましたよ)。話はたいした事はない…

8/21

今日は21日にキッド・アイラック・アート・ホールで演奏する曲の練習をしてみた。全部でどのくらいの時間がかかるか知りたかったためで、結局、こういう曲はあまり練習しすぎてはいけない、といういつもの結論にいたった。何となく感じをつかんでおく、く…

水曜日のハイツ

水曜日のハイツ池ノ上のカフェ『現代ハイツ』は水曜日が定休日なのですが、その定休日を利用していつものカフェとは感じが異なる飲み屋『水曜日のハイツ』を決行することにしました。もともと店主の岩田氏には定休日を生かして別の飲み屋をやるというアイデ…

カーデューの“論文”

3週間近く前の話であるが、“コーネリアス・カーデュー〜大学と論文”というコンサートをアサヒ・アートスクエアで観た。『大学』(The Great Learning)のパラグラフ7は曲も演奏も素晴らしかったと思う。これにはまいった。ただ美しいというだけじゃなく、色…

新譜

密かに新譜を作ってました。といっても、実際に音にしたのは宇波拓さんで、私は(譜面を書いた他は)プレス屋さんにマスターを持っていっただけです。あとジャケットも作ってるか。 さて、普通はここで、とても面白い内容なので皆さんに聴いていただきたいです…

昨日の続き

今日、所用のついでに楽器屋をのぞくと三味線の教本があった。その前書きには、今日三味線は伝統音楽以外の様々な音楽で使われます、と書いてあった。その教本は三味線用の譜面と五線譜と両方を使って弾き方を説明している。これは今日の音楽のあり方を考え…

言わせてもらいます

この前、立ち飲み屋でテレビを見てたら、津軽三味線の名人が出ていて、最近は曲がおぼえられない、またこういう伝承芸のようなものをどう後世に残すべきか、みたいなことを言っていた。そこで、どこかの大学の先生が出てきて、その名人の演奏を、楽器に取り…

共約不可能性

グッドマンの本がなかなかに手強かったので(やっと読み終えた)、気晴らしに他の本も読んでいたが、古本屋で安く見つけた『文明の中の科学』(村上陽一郎)が興味深かった。特に後半に登場する所謂共約不可能性の問題は実に考えさせられる。 「共約不可能性…

接地炎上近し(観客数の問題 その3)

6、8、2、3、2。ここ5回のコンサートでのお客さんの数である。5連続で入場者数一桁を記録した。とくに最後のみっつには、全部足しても(7人)かつてのオフサイトのノルマにとどくかどうかいう悲惨な数字が並んでいる。どうしたものか、これは。 カン…

”問題は自己言及するシンボルによってさらに複雑になる。自らを意味(denote)するシンボルは、それ自身がその実例であり、それ自身によって、その意味とされ実例とされる。"word"(という語)はそれ自身に関係づけられ、よって、"short"(短い語)であり"poly…