明日は↓
ループライン・スギモト・シリーズ vol.1
2009年10月23日(金)
19:30開場 20:00開演
2000yen + drink order
杉本拓(ギター)
秋山徹次(ギター)
作曲:杉本拓
千駄ヶ谷ループライン
http://loop-line.jp/
前に少しロックぽくなるかもと書いたけど、どうなんでしょうか、何か違うような気もしてきた。作曲中に突如別のアイデアが閃いたせいで最初のプランを少し変えたので、これが非ロック化に繋がった可能性もある。曲のタイトルは"14"と"15"。メトロノームを使うシリーズで、私の作品では"shiisanputou"とかの系譜である。自分でいうのは多少気が引けるが、この新曲、けっこう面白そうだ。最初は録音しないつもりでいたが、気が変わった。内容はうまく説明できないが、メジャー・コード、モジュレーション、無音部のない構造、何も起らない展開、単純なしかけ、てなところでしょうか。音の現象云々というよりも(それもありだが)、それを聴いて何を感じるのか、それが楽しみです。
その次は↓
ループライン・スギモト・シリーズ vol.2
2009年11月6日(金)
19:30開場 20:00開演
2000yen + drink order
24 petits préludes pour la guitare
作曲:Antoine Bueger
杉本拓(ギター)
千駄ヶ谷ループライン
http://loop-line.jp/
アントワンが私のために書いてくれたギター曲。家でちよくちょく弾いてましたが、コンサートでも演奏することにしました。
実は水面下でジャズ・バンドをやるという話があるのですが、私はジャズのことはよくわかりません。理論的にも、技術的にも、感性的にも、ジャズは私にとって遠いものです。単に音楽としても、実は聴くのが苦手。個人的に聴けるジャズとなると、カウント・ベイシーやデューク・エリントンの時代までさかのぼるか、あとはフリー・ジャズくらいでしょう。もちろん好きな演奏家はいます。モンクとかジム・ホールとか、あとジャンゴ・ラインハルトやビリー・ホリデーなんかはよく聴いた。しかし、別にジャズとして聴いていたわけではない。ジャズの何が苦手かと言うと、まずビート。これがどうも生理的に何故かあまり受けつけないんですよ。次に音。音色とかではなくてジャズ特有の和声進行とそれにともなうアドリブがあまり好きになれない。楽器で言えば、特にピアノ、ついでトランペット、そのあとサックスとギターとトロンボーンが続く。ジャズのアドリブというのは、何か高度に抽象的/理論的/技術的なものに感じてしまうのです。高揚させるものがないというか。しかも、私はジャズをまったく理解していないので、(特に管楽器のソロは)ただのデタラメにしか聴こえないのである。つまり私はジャズを聴く耳をほとんど持っていないということです。これからもそれが獲得されることはないでしょう。何故か好きになれないんですよ、ジャズは。というのはやはり自分の中にジャズの素養がないからでしょう。しかし、それが何故ないか?これは結構不思議なことである。何かを受け入れる感性のようなものは勉強して得るようなものではないはずである。私がある音楽を好きなのは、それらについて勉強したからではなく、それらを受け入れる素養がただあったということだからではないでしょうか(もちろん経験は聴くことや演奏することに深みをあたえるものだとは思いますが)。好きな音楽というのは自分に近いものとして感じられる。それに反して、大方のジャズはどこか知らない惑星で奏でられている音楽のように感じてしまう。ある種の音楽(例えばフェルドマンとかシェルシとかケージとかヴァンデルヴァイザーとか)に対しては、まるで自分が生まれる前からそれらを知っていたような親密感があるのに、変ですね。だいたい同じような環境に育っているのに、人によって、あるもの(音楽)が好きだったり苦手だったりする。どうしてそういう事になるのでしょうか?ジャズの魂がまったくない私がジャズをやるとどうなるのでしょうか?というよりそれはジャズなのでしょうか?