Cristián Alvear クリスティアン・アルベール [from Santiago, Chile]
2016年10月8日(土)
Cristián Alvear(ギター)、秋山徹次(ギター)、杉本拓(ギター)
open 19:30 start 20:00 2000円
ftarri 水道橋
http://www.ftarri.com/suidobashi/
2016年10月10日(月・祝)
Cristián Alvear(ギター)、秋山徹次(ギター)、杉本拓(ギター)
open 19:30 start 20:00 投げ銭 &800円(バー・チャージ)+ドリンク・オーダー
下北沢 APOLLO
http://ameblo.jp/430416apollo/
きっかけはマンフレッド・ベルダー(Manfred Werder)だった。彼が言うには、チリに素晴らしいギタリストがいて、演奏できる曲を探しているので、私のメール・アドレスを教えてもかまわないか、ということだった。もちろん、断る理由はなにもない。それからしばらくしてクリスティアン・アルベールからメールが来た。あまり憶えていないが3年ほど前のことであろうか。
私はこれまでにソロ・ギターのために書かれたものを含むいくつかの譜面とCDを送っていて、クリスティアンのほうからもCDやいくつかの譜面が送られてきた。彼はヴァンデルヴァイザー(およびそれに関係の深い)の作曲家の作品を演奏しており、同じギタリストのよしみで、それらの譜面を転送してくれたわけである。
ヴァンデルヴァイザーの作曲家によるギター曲のいくつかには親しんでいて、演奏もちょくちょくしてはいたが、それを録音して発表することは――作曲のほうが面白くなっていたこともあり、それほど真剣に考えていなかったのだろう――先延ばしにしていた。反対にクリスティアンは、様々な機会にそれらの曲を演奏する一方で、いくつかはきちんとCDにもしている。そのうちの2曲、アントワン・ボイガー(Antoine Beuger)の24 petits prélude pour la guitareとMichael PisaroのMelody, Silenceはどちらも好きな曲だったので、先にやられてしまったなあ、と思ったのである。
もちろんどの演奏も素晴らしい。上の2曲もそうだが、起承転結があるわけでもなく、演奏技術がこれみよがしに披露されるわけでもない曲(多くのギタリストはそういう曲にそもそも興味を持たないのではないか?)を淡々と弾くことによって、それぞれの曲のエッセンスを炙り出している。実際に、クリスティアンが登場することによって、ヴァンデルヴァイザー周辺に数々のギター曲が登場したのではないだろうか?先述した「転送してくれた譜面」がまさに、彼のためにここ数年で作曲されたギター曲達なのであった。
私はクリスティアン・アルベール本人に会うのをずっと楽しみにしていたが、今回の来日でそれが可能となったのである。
CDs:
Antoine Beuger "24 petits prélude pour la guitare" Cristián Alvear (guitar) EDITION WANDELWEISER RECORD EWR 1302
Michael Pisaro "Melody, Silence" Cristián Alvear (guitar)POTORATCH
"Quatre Pièces Pour Guitare & Ondes Sinusoïdales" Cristián Alvear (guitar) RHIZOME.S #06
Jürg Frey "guitarist, alone" Cristián Alvear (guitar) Another Timbre At94x2
Taku Sugimoto "mada" Ryoko Akama (electronic & piano), Cristian Alvear (guitar), Cyril Bondi (harmonium & percussions), D’ incise (bowed metals & electronic) CADUC CA16
インタビューがAnother Timbreのサイトにあります。
http://www.anothertimbre.com/freyguitar.html
国内で他にもコンサートがあります。情報が入り次第載せます