8/21

今日は21日にキッド・アイラック・アート・ホールで演奏する曲の練習をしてみた。全部でどのくらいの時間がかかるか知りたかったためで、結局、こういう曲はあまり練習しすぎてはいけない、といういつもの結論にいたった。何となく感じをつかんでおく、くらいでやめておくほうが本番が面白くなる気がする。しかしそれも言い訳で、この曲も(いつものように)普通には面白くもなんともない音楽なわけで、一体これをどうしたら楽しむことができるのだろうか?思わず自問したくなる。多分難しいだろう。こういう音楽を続けていると、演奏も聴くことも、もはや苦行ですらなくなって来つつある。ただ「ばからしさ」だけが残るというか。だけどその「ばからしさ」がやはり好きなんだろう。感覚を刺激しないというか、あるいは喜ばせないというか、そういう醒めた音楽があってもいいじゃないですか。「退屈」は美徳です。しかし、私の考える真の「退屈」は、昨今巷に蔓延している、「今はこういう時代だから」みたいなムードをやたらと反映する音楽や芸術に見られる退屈さとは違う。それら商品的退屈とはまったく別のものです。確かにそういった時代精神を理解するのも大切だとは思うし、売れる作品を作るには才能も必要だろう。こんなボヤキを書いているくらいだから、嫉妬もいくらかある。しかし、何というか・・・・(何か色々書きたくなってきたが、時間がないので続きはまた)



杉本拓作曲シリーズXXI
“C”
作曲:杉本拓
8月21日(金)
19:00open /19:30start
予約2000円 
当日2200円
(1ドリンク付き)
出演:杉本拓(ギター)
於/キッド・アイラック・アート・ホールTEL 03 3322 5564 http:/www.kidailack.co.jp