古本屋 ライブ告知

下北沢から一軒の古本屋が消えた。私が高校生とかそれくらいからお世話になっているから、30年近い付き合いのある店だった。値段も安く、好みの本も多かったので、かなりの数の本を買ったはずである。下北沢に移ってからは、ほぼ毎日のように通った。といっても店主と話したことは一度もない。別に怖そうな人ではなかった。一見さんと思しき人と楽しそうに本の会話をしている、というような光景にも度々遭遇したから(たいていの場合、相手は若い女の子でしたが)。私の場合、年中覗いている割には、買うのは二月に一度くらいという事情があったので、変に顔見知りになると、重圧を感じるのではないかと勝手に思ったわけである。なるべく気配を消して、ドライな立ち寄り人を装っていたわけである。まあ、むこうにしてみればどうでも良いのだろうけど。
今年の春に店内でたまたまお客さんとの会話を盗み聞きしていると、その内容が、「そろそろやめようと思ってね。閉めた後は何屋になるのか知らないなぁ。たぶん、携帯屋とかそんなんじゃないかな〜」。
下北沢では、年がら年中多くの店が消えて、そして新しい店が出来ている。ある店がなくなっても、そこにどんな店があったのかよく思い出せないということが少なくない。そうでなくても、時とともに記憶は薄まっていく。もう1年前がどうだったかも思い出せないくらいである。だが、今回は違う。その古本屋があったところを通るたびに----それは駅への道の途中にあるので----、自分にとってその店がいかに重要であったかが思い知らされるのである。下北沢が好きな理由の5パーセントくらいはこの店の存在だったのではないだろうか?ちょっと前に(といってももう1年くらいたつのか)店じまいした立ち食いそば屋は3パーセントくらいをしめていたと思うから、合計8ポイントが失われたわけである。
世の中は変わる。街も変わる。これはどうしようもないことである。しかし、先ほど古本屋のあったところを通ると、どうもコンピュータ関係のディスカウント・ショップ(あるいは中古屋?)になるらしく、それが世の流れを象徴しているようで、少しため息がでた。下北沢には携帯屋が多いが、その前は何屋だったのだろうか?調べれば、多種多様な商売がリストアップされるはずである(ほんとに調べてみよう!)。それが全部携帯屋になって、しかも商売繁盛しているのだったら、なんとも凄い事が起きてますね。


↓はちょっとした即興です。正確には完全な即興ではないですね。やることがかなり制限されている上に一応譜面らしきものもあるので。でも作曲というには、まだアイデアが練れてません。今はまだ作曲の前段階、ワーク・イン・プログレスの曲の最初の一歩といったところでしょうか。
ああ、もう日がないではないですか。明々後日です。


会場: 吉祥寺 sound cafe dzumi www.dzumi.jp/
日時: 8月4日 (土) 17:30 開場 18:00 開演
料金: 1500円 + ドリンク代 (700円~)
出演: 杉本拓 (ギター)


それで、↓はその第二歩。なんですが、何故か、こちらの方はだいたい練れてます。


2012年8月24日(金)
杉本拓(作曲、ギター)
佳村萠(歌)
開場19時30分 開演20時00分
料金 1500円+ドリンク
大崎 l-e
http://www.l-e-osaki.org/