ツアー感想文

1.キャプテンとツアーをした。基本的にはお互いソロでの演奏だったが、4回のコンサートのうち、3回は一緒に音を出した。そのうちの1回は即興。いい演奏だったと思うけど、即興のやりすぎには注意しないと。

2. 有料入場者数は全部で37人。予想より多かった。 CDがそこそこ売れた、ということもあるが、派手に飲み食いしたにもかかわらず、行く前より所持金が1万円とちょっと増えていた。これは、我々にとっては大成功である。

3. 倉敷の自然史博物館は2階が白眉! 気がつけば2時間が経過していた。

4. 今回の旅のお供は、最近でたカルヴィン・トムキンスによるデュシャンのインタビュー集("THE AFTERNOON INTERVIEWS")。デュシャンは私にとって汲めども尽きぬ源泉である。それに、「あー、そうだよな、そうだった」、と色んなことを思い出した。自分に関するアレヤコレヤを。

5. 姫路では、私のソロの演奏中に、(たぶん怒って)お客さんがひとり帰った。日本では久しぶりなので新鮮な気持ちを取り戻した。本当に、嫌いな人に無理して聴いてもらうのは好きじゃない。しかし、違う考えも頭をよぎった。つまり、我々のような音楽が成立するのは、そこに「入場料」があるからではないか? もし無料だったら、ちょっと気に入らなければ人はすぐに出で行ってしまうであろう。「せっかくお金を払ったんだから」という気持ちが、彼らを止まらせている理由の何パーセントかを占めているのではないか?

6. 蒼月書房の前のおもちゃ屋でペガッサ星人のソフビを購入。キャプテンは死神博士のフィギュアをを買っていた。これを契機としてーー普段はあまり行かないのですがーー江崎さんも交え、フィギュア屋巡りがはじまった。

7. 京都では有名な歴史的アパートに宿泊。東京に帰ったその日に『水曜ハイツ』でそのアパートのことを話してたら、なんと、元住人というお客さんがいてビックリ!

8. 出町柳でキャプテンが知恵の輪を購入。解けない。

9.神社を散歩してたらアミガサタケを発見。一本しかないのはおかしい、と思って辺りを探すと、すこし離れたところにトガリアミガサタケが7〜8本生えていた。私の経験上、アミガサタケの発生時期はトガリアミガサタケのそれから2〜3週間後なので、 このふたつの種類が同時期に生えているというのは珍しい(けれど、それを見たのは初めてではない。東京で、トガリアミガサタケとアミガサタケが同時に生えていて、しかもその距離わずか1〜2メートル、という感動的な光景を目撃したことがある。だが、この時のーー恐らくは最後の一本のーートガリアミガサタケは干からびかけていた。京都でみたトガリアミガサタケはそうではなかった)。

10. 音楽の内容については、「秘するが花」とします。