告知、その他

昨日はクリスマス・イヴだったんですね。そんなこととは知らず、家でテンギス・アブラゼの『懺悔』を観てました。いや、これは何というか、こたえる作品ですね。これを見た後で、今まで封印してきたある事柄について書こうかなという気になってきましたよ。
さて、クリスマスの今日は、何を観ようかなと迷った挙句、『裸の大将放浪記』に自然と手がのびてしまいました。でもなんかクリスマスと関係あるのかな?クリスマスも正月もお盆もゴールデン・ウイークも、もはやなんの関係もなくなって久しいですが、どこか、無意識に「それら」とつながりを求めてるのかもしれません。『裸の大将』のどこかに「クリスマス」があるんでしょうか?
昼間は、荻窪〜高円寺界隈を自転車でうろついていました。高円寺の古本屋でホワイトヘッドの"the Function of Reason"を200円で発見。ホワイトヘッドは面白いですよ。この先生には物理や数学の著作もありますが、それらは流石に私にはチンプンカンプンです。しかし、晩年の哲学に関しても、極めて難解である、みたいな風評がありますが、そうですかね?確かに有名な『過程と実在』は多少難解かもしれません。私も以前に図書館で借りて軽い頭痛をおぼえました(なので読了はできませんでした)。
 
 もちろん、プラトンが正しく、アリストテレスは間違っていた。<属>を明確に区分することはできない。<種>に関してもそうである。どこにも明確な境界線はないのである。もっといえば、拠り所となる前提を超えての観察を行なう時に、そこにははっきりとした境界線は存在しないのである。しかしながら、我々はいつも制限の中で思考してしまうのだ。"Modes of Thought" p15


適当に訳してみました。実は、以前にホワイトヘッド南方熊楠のテキストを使って曲を作ろうと思ったことがありました。両方のテキストから幾つか文章を引いてくる、という作業を何日か続けた後、「それをどう使うか」でアイデアが浮かばずに作曲は中断してしまったのですが。何故、ホワイトヘッドと熊楠を選んだかというと、似ていると思ったからです。どこが、と訊かれるとそれは答えられません。ただ―偶然なんですが―私が上に引いた文章が何がしかの示唆を与えてくれる気がしないでもありません。

明日からキッドアイラックホールで三日間のコンサートがあります。ヒバリ・ミュージックの主催です。私は初日に萠さんとの“さりとて”で出演します。
よろしくお願いします。


hibari music presents “3 days in the end of 2009 at Kid Ailack Art Hall”

12月26日
佳村萠コンサート

さりとて (佳村萠 杉本拓)
佳村萠/秋山徹次/宇波拓
intermission:杉本/秋山/宇波

12月27日
2ndソロCD 『THE FIST』発売記念 久下惠生ソロ

12月28日
HOSE定期演奏会
出演:HOSE、ほか

各日
open 19:30 start 20:00
予約 2200円 当日 2500円 3日間通し券 5000円
キッドアイラックアートホール* (03-3322-5564)

ご予約はキッドアイラックアートホールへのお電話か、hibari music HP* の申し込みフォームよりお願いいたします。