HIRTH FROM EARTH

ハース・マルティネスの"HIRTH FROM EARTH"を最初に聴いたのはいつだったか。80年代の終わりか、90年代の初めの頃だったか、もう20年もたつのか。
かつてはレコードも持っていたが、貧乏のために売り払って久しい。でも、好きだったので、人にCDを借りて聴くことは多かった。
今日、中古屋で"HIRTH FROM EARTH"を買った。聴くのは5年ぶりくらいだろうか。やっぱり好きだなぁ。だけど、この感性はそれほど自分に近いというわけではない。憧れるが持ち得ないもの。
ただの直感で言うが、私の近くで"HIRTH FROM EARTH"に近いのは、大蔵雅彦の音楽なんではなかろうか?ちょっと抽象化しすぎですかね。ジャンルというか、表面的にはまるで違うんだけど、何と言うか、いやちゃんと説明できませんが、似たものを感じてしまう。
うまく言葉に出来ないんだけど、ある種の軽さ、音に執着しないというか、もっと言えば、自分の音に執着しないというか、そういう突き放したエレガントさ。そういう音楽がある。
とにかく、一生をかけても、こういうものは私には作れません。でも非常に好きです。出来ないんだけど、憧れがある。そこがジャズとは違う。ジャズには憧れないから。