日記

私の原稿を収録している"Tacet #02"が出たらしい。これから本を送るから住所を教えてくれ、と言われたのが一ヶ月前。ところが、待てど暮らせど本は届かない。これは恐らく船便だなと思ったが、もしかしてまだ発送していない可能性もあるような気がしてきたので、そのへんののことを問いただすと、編集長から返事がきて、2〜3週間前に格安便で送ったからそろそろ着くんじゃないの、というお返事。「ああそれはどうも」みたいな返事をして、到着を待つことにしてたら、今度は別のメールが。発送担当者からだった。それによると、なんと、今日これから発送するという。しかも、船便なんで4〜6週間くらいかかるからよろしく、みたいなことがいけしゃあしゃあと書いてある。ちょっと、あんたなめてるの? お金ないのはしょうがないとして、だったら、出来てすぐに送れよ。これ以上は待てないので、お金払うからエアメールで送ってくれと書いたら、返事なし。
別に本が早く読みたいわけじゃない。もちろん読みたいというのもあるが、それより自分の原稿が正しくプリントされているかが気になってしょうがない。最終稿を送って、編集長とフランス語への翻訳者とのやり取りのあとは、なんの音沙汰もなかったが、それがある日突然ゲラを送ってきて、すぐ印刷に出さなければいけないからすぐに校正してくれという。こういうのは急がせるんだよなあ。しかも、そのゲラは論理式を中心に誤植と抜け落ちが多々あるというシロモノ。活版印刷じゃないんだから。ところが、急いで修正点を、念には念をいれてテキストとPDFで送ったところ、むこうからは無反応。普通、了解しましたとか、直しておきますとか、そういう返事がくるものじゃないですか。単に英語書くのが面倒臭かった、という可能性も考えられなくはないが、仕事でしょ? 唯一返事がきたのが、CCで送っていた翻訳者の人で、この件に関わらずこの人は誠実な対応をしてくれた(フランス語の方は何故か論理式の誤植が少なかった)。
こういうことがあったので、きちんと校正がされているのかが不安になっているのである。今となっては、PDFで送ってもらうのがいいのかもしれない(というか、誤植が多かった場合、校正後のものをPDFでもう一度こちらに送るのが普通じゃないの? 印刷に出す前に)。なんか不安になってきたなあ。もし、ゲラのままで直されてなかったら、その時は暴れます。本当はそんなことしたくないですけどね。