書き物ふたつ

ああ、悪い予感が当たった。Tacet No2(#2じゃなかったんだ)が届いて、さっそく私のページをチェックしたところ、半分くらいの誤植がそのままだった。一体何のための校正なんだろうか? テキストとPDFの両方で誤植を指摘したにもかかわらず、ちょっとずさんだなあ。まあ多くの誤植は、フォントが変わってたり、引用符が文字化けしてたりなので目をつぶるとしても(やさしいなぁ〜)、なによりも直したかったふたつの "complaints"のひとつがそのままになっている。正しくは"compliants"で、まったく意味が違う。しかし、なんで"complaints"になったのだろうか。"compliants"はグッドマンの用語だから、慎重に書き写しているはずだし、実際に確かめたところ、初期の原稿ではちゃんとふたつとも"compliants"になっている。ところが、その後、片方が"complaints"に入れ替わり、ついには両方ともそれになっていた。私のコンピュータにはオート・コレクト機能はないし、英語を見てもらった人達がこれを間違えるとは思えない。一回別のコンピュータで書き直したことがあるから、その時かなぁ? 勘違いで自分で間違っている方にもう一度書き直した、というのも私だったら十分ありえる。それはともかく、この間違いに気付いてから、すぐに直してくれと何回もメールしたのに、ゲラではそのままであった。これでは不安になりますよ。案の定、完成品でもひとつが直されていない……。嘆いてもしょうがないけど、相手に文句のひとつも言わないと自分の中で収まりがつかない。
興味がある人は読んでみてください。かなりファニーな内容ですが。
http://www.tacet.eu/
http://www.lespressesdureel.com/EN/ouvrage.php?id=2636&menu=You
http://d.hatena.ne.jp/gesubancho/20120629

あと、『アルテス VOL. 04』 特集〈101年目からのジョン・ケージ〉にも原稿書きました。
http://www.artespublishing.com/books/903951-63-8.html